遮熱フィルム ― 遮熱フィルムの特徴
遮熱フィルムの遮熱原理
遮熱フィルムは透明性を維持しながら、遮熱・断熱を実現します。
透明なPETフィルム・酸化膜・銀合金薄膜・プラスチックフィルムを張り合わせたシート構造で、窓ガラスの内側に張り付けるだけで近赤外線を反射し夏場の遮熱を実現します。
また冬場は室内の暖気をフィルムで断熱し、窓から熱が逃げないよう暖気を維持します。
【右:イメージ図】
遮熱フィルムの効果
電気使用量の削減
夏場は近赤外線を90%以上反射し室内側に透過させないため、室内温度上昇を防止します。冬場は室内の暖熱を窓から逃がさない断熱により年間約20~30%の冷暖房の電気使用量削減が見込めます。
飛散防止
ポリエステルフィルム・強力なガラス粘着層により、地震・台風等で窓ガラスが割れた時のガラス飛散による怪我・避難経路遮断等を防止します。特に病院・避難所の安全確保に有効です。
UVカット
肌の日焼け・シミ・皮膚がんの要因である有害な紫外線を99%以上カットします。
防虫
夜間照明に反応する虫も集まりにくくショールーム・店舗に効果的です。
透明性
明るさの源である可視光線を70%以上透過させ明るさを確保できます。
ガラスフィルム温度上昇抑止効果測定
期間 2004年5月9日~5月19日
設置方法
同室内において、隣合った通常ガラス(CH1)とガラスフィルムRS20A(シルバー色)を貼付下ガラス(CH2)を測定対象とする。その際、ブラインド・カーテンについては、使用しないものとする。
測定方法
同一寸法のガラス(5mm厚)に RA20Aを貼付したガラス(CH2) 通常ガラスのみ(CH1)の温度上昇の変異を観測する。ガラス面から、1m離れた箇所にデジタル積算温度計を2台を、天井から吊るし、CH1及びCH2を同時測定する。その際室内においては、空調器等は運転しないものとする。
測定結果
CH1とCH2の温度上昇を比較した場合、最大約19°Cの差を生じている。室内における、特に窓ガラス際の温度上昇の抑止効果としてRS20Aは活用できるものと判断する。
おすすめ場所
空調設備に多くの電気使用量を費やしている建物
オフィスビル、工場、倉庫、教育施設、スポーツ施設、文化施設
空調設備されていない建物
工場、倉庫
熱中症が心配される建物
工場、倉庫、教育施設、スポーツ施設、文化施設